hideくんが先週更新してた記事を先に読んでください。
経験不足ではなくブランクによる不安感
本人は経験不足と言ってますが、それもあるかもしれないけどブランクが大きいのかなと思いました。人は環境や経験で別人になったりするのも普通で、思考なども人生経験が反映されたりするので自分に対する不安感みたいなものが大きいのではないかと思いました。だって私の知る数年よりも、その後に色々開発してた期間の方が長いわけで。ドット絵とかも当時とは比べ物にならないくらいに進化してるし。プログラムにしてもそう。90年代にメトロメロスは作れなかったはずだし。
モチベーションややる気みたいなのは人それぞれの手法があるけど、私はモチベーションとやらに依存しないで「さあ作ろう」でいつでも作り始められるようにしてます。音楽も映像も文章も自分が作りたいもの作るのではなく、言われた通りのものをなるべく依頼の再現性を高めて納品する、というのが多いからかも。逆に個人発信してる楽曲に関しては最近MASAKISAMA名義でターゲットを定めないで好き勝手作るのをやってみてるけど、好き勝手作ればいいというのはすごい気楽というか。だからたくさん作れます。基本的には機材実験とか練習目的だからたくさん作って完成させた方がいいからね。
令和のOBに対する意気込み
再始動以降もリバイバル以外一本も作ってないので、過去との違いはまだわからないけど、少なくとも私自身は作ることだけが目的だった90年代とは全く違います。連動させるために音楽だけ歌バージョンをCD先行販売してたりとかもそうで、そのゲームは完成してないというか仕様変更提案を拒否したまま(昔と違って作れそうなものを作ることが目的ではなく、どういう人たちがどう遊ぶかを想定して企画してる為)頓挫でそもそも作ってないけど、自分一人でJavaScriptで作ってみたりすることで操作とかゲームの感覚とかを再確認してたりします。近未来作るかもしれないからね。
いまはメトロメロスのように作りかけをSNSでポストして少しずつ宣伝を継続してリリースみたいなのが普通になってるので、インディーズと呼ばれる規模では完成まで秘密にするみたいな方がレアケースというか。私は発表まで内容を語ることがない(NDA締結してなくても)けど、OBとか自分発信の曲に関しては積極的にポストすべきと思って昨年から試してます。
計画性というより戦略性というか。制作も告知も発信も気が向いた時に自分のペースでテキトーにしてるだけだと、空き地でデモ公開して空き地で販売して空き地で宣伝し続ける、みたいな誰もいない場所での全く無意味な行為になってしまいかねないので、そういうのは絶対回避しようと思ってます。
熱意、興味、好奇心のどれか一つでもあれば無限にできる
私はこれらの一つでもあればそれを原動力に無反応でも気にせず継続できるのですが、逆を返せばそれらがないものは頑張ろうという気にもなれません。そもそも「頑張る」とか精神論や根性論由来の活動は苦手だし。結果として「そこらの頑張ってる人」以上の活動なり制作なりができてればいいと思ってて、私自身はそれができてると自負してます。
だから興味持った時の初動はすごい爆発力。自身の感情に逆らわないので。
私もたとえばチ。というSNSで偶然見かけて全巻買った漫画の影響で「公転周期をなるべく再現しつつ地動説の天体観測プログラムを作ってみよう」とかファンダムコレクションのゲームから「三角関数を用いた斜め移動」を自力で試してみよう」と思いったってJavaScriptでだけど色々試したのが昨年下半期。
まずJavaScriptがほとんどよくわかってないし(ブラウザで実行できるから昔から内製ツール作成に使ってるだけ)中学、高校の数学なんてほぼ忘れきってるから取り戻す(または習得する)のは、今にして思えば苦痛じゃないかなって思えるけど、その時々では好奇心が勝ってたので楽しかったです。それによってアートは数学だという着想からアート生成プログラムを作りまくる方に発展したので。sineなんてサブベース音色の方が先に浮かぶし、cosなんて意味もわからなかった状態からのスタートだったから、覚える楽しさが大きかったのかも。
人生の全ては繋がってると思うのと、習慣化すれば苦労はなくなるし、楽しいと思てたら苦痛はゼロなので、自分発信のことに関しては何事も楽しいと思たらやる、楽しくなかったらやらない、という二進数思考は徹底してます。仕事だとそんなわけにもいかないからね。自分のアウトプットだけを行う芸術家じゃないし。
長所を伸ばすのが一番
私はまあまあ極端な人生を歩んでるからちょっとでも面倒だと思ったらやらないし、誰とも会わないとか何もしないとかも普通にあるけど、そうすることでエネルギーや精神力が0にならないように調整してるのかも。制作(創作ではない)の継続性は、体力、精神力、モチベーション維持などを意識しないでキープし続けられないと難しいと思うし。
そういう観点でhideくんが記事中で言ってた「経験不足」はあるかもしれないけど、どうなんだろう。そもそもこういうのって人それぞれだからAという人がそうだからってBという人が同じとも限らないし。世の中は色々な人がいるし、色々な人を見てきたから(締め切り守らなくていいと思ってる人とか、お金をもらっても責任感も増さずに何もしないとか、指示通りにできないとか、いい歳こいたおっさんが態度に出して指示従わず怒るとか)
でも間違いないのは「どんな人でも長所を伸ばすのがいい」ということ。長所を誤認したり長所を短所と捉えてたりするなんてこともありがち。こういうのは自分では気づけないから私もあると思う。短所改善は長所を武器に生きられるようになってからでいい。
むかしみたいにライトな作品をバンバン作って完成&発表しまくるというのは無理(昨年リバイバルリリースしたのもその一環)で、そもそもそういうミニ企画みたいなのはそもそも動かないので、一本一本全力で向き合うのが今の自分たちに向いてるんだと思う。
リバイバルといえばナックルダスターの2025リアレンジアルバム(原曲も収録)がOBとしての新作になるのかな。ナックルダスター自体もはやく売ろう!
Knuckle Duster 1996 & 2025 OST(MSX)
https://masakiarita.bandcamp.com/album/knuckle-duster-1996-2025-ost-msx